sachi LOG

認定NPO法人D×P(ディーピー)で広報・マーケ・ファンドレイジングをやりつつ、オカン業もやっている入谷佐知の日々のログです。ブランド経営コンサルタントの師匠の元で修行したのち、現職。

高校生自身のなかに答えがあるから

オトナたちの「わたしはこうだったよ」

という話を聞きながら、高校生が自分で答えを探して行く。

最終的には、本人でしか本人の足を動かすことはできない。

 

まわりのオトナたちができることは少なく、

そして、まわりのオトナたちができることは大きい。

 

人と人とのかかわり合いって面白いなあと思いながら

D×Pの授業の報告レポートを読んでいます。

 

高校生の話を聴くひとりの大人として、
いつもどんな言葉をかえしたらいいのかとても悩みます。

「こんなこと言ったら傷つけちゃうかなぁ・・・」
「これは私の意見の押しつけになってしまわないだろうか・・・」
いろんな選択肢が頭のなかを駆け巡ります。

でも、不思議なことに、話を続けていくと、高校生自身のなかに「自分の答え」みたいなものがあるなぁと感じることが少なくありません。
「大人が答えを用意してあげなきゃいけない」「コンポーザーだから、導いてあげなきゃいけない」なんてことはなく、
コンポーザーの「わたしはこう思うよ」という意見を聞きながら、高校生が自分で答えを探して行く。

・・・クレッシェンドでは、そんなようなことが沢山あるなぁ。と改めて感じました。
 

 

www.dreampossibility.com

 

カウンセリングの領域としてはカール・ロジャーズの

「パーソン・センタード・アプローチ(クライアント中心療法)」的な

考え方だと言えるのかもしれないですが、

2013年にNPO法人D×Pに入って、D×Pのスタッフのみんなが

地でこれをやってるのを見たときは、すごく驚いたものでした。

 

カール・ロジャーズ入門―自分が“自分”になるということ

カール・ロジャーズ入門―自分が“自分”になるということ

 

 

 

入谷佐知のプロフィール

入谷 佐知

認定NPO法人D×P(ディーピー)
広報・ファンドレイジング部 部長

大学在学中の2007年に病児保育事業を行うNPO法人フローレンスで採用マーケティングや新規事業企画に携わった(携わらせてもらった、に近いです)のち、大卒後2009年からブランド経営コンサルを担う株式会社アムの岡本佳美さんの下で、企業やNPOのブランド経営コンサル、広報戦略立案や実行フォローアップ、グラントライティング、リサーチなどを経験。

2013年9月より、通信・定時制高校に通う様々なしんどさを抱えた高校生を支援する認定NPO法人D×P(ディーピー)に常勤職員として勤務。ファンドレイジング(資金調達)全般や、広報、組織づくりに携わる。

 

どんな境遇にあったとしても、自分の頭で考え、自分の人生のハンドルを自分で握っていると思えて、自分の「これから」に可能性が広がっている、と思えるような社会をつくりたい。

 

1児の母。夫と娘のことが大好き。いまは京都住まい。

 

【ストレングスファインダー】

成長促進・個別化・適応性・ポジティブ・自己確信(2013年12月)

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よくぞ、 社会に報復しようとか思わなかったよね。

先日、ほぼ日刊イトイ新聞の連載に、

D×Pの共同代表の今井と朴、

糸井重里さん・APU今村学長との対談が掲載されました。

  

www.1101.com

 

「ふたりとも、それぞれにたたきつけられて、

痛めつけられたのに、よくぞ、

社会に報復しようとか思わなかったよね。」

 

という言葉が面白くて。

 

私は、そんな「社会に報復という方向に向かわず

別のほうにエネルギーを使っている人たち」

がとても好きだなあ、と思いました。

 

そういう人たちのエネルギーが、ちゃんと報われて、

バトンとして次世代に渡りますように。

 

今日も粛々と仕事します。

人の人生ほど大切なものなんてないはずだから。

去年の9月からD×Pの広報インターンとして

活躍してくれたよねちゃんが、

1年間を予定していたインターンを半年間で離脱し、

先日から自転車で日本一周の旅に行きました。

 

私はこれ、すごく嬉しいなぁ…と思っています。

 

完全に前職でよしみさんの影響を受けてのことだけど、

私は常々インターン生には「やりたいことをやってね」

「本当にあなたはここにいていいの?」と問いかける。

(よしみさんがこれを聞いたらお前が言うなよって苦笑すると思う)

 

よねちゃんはその問いに、考えて熱出して悩んで、

「実は琵琶湖の自転車一周が楽しかった。

バイバルな旅がしたい。

日本一周をしてみたいと思ってる」と言った。

 

すごくいいし彼らしいと思って「それすぐやったら? 」と言うと

「でもそれはインターン終えて9月くらいからで…お金もないし…」と

全然らしくない(と私は思った)ことを言うので

「今から行きなよ。半年無駄じゃないかな。春から行ったら?」と伝えた。

 

その時の、戸惑いと驚きとワクワク感に満ち溢れた彼の顔を思い出す。

 

私も同じようにワクワクした。

 

日本一周して帰ってきた時の彼は、今の彼とは全然違うはずだ。

彼はこれから先、面白いことをしでかすと思う。

旅に出たい気持ちがあるのに半年むりにインターンしてるなんてもったいない。

彼はインターンを離脱することを決意した。よかった。

清々しい顔つきに変わったよねちゃんを見て、胸を撫で下ろした。

 

急遽インターン生が離脱することは

一部の業務が遂行されないことを意味する。

 

でも、そんなの仕方ないじゃないか。

マネジャーとしては失格かもしれないけど、

私個人として納得のいかないことなんてしたくない。

人の人生ほど大切なものなんてないはずだから。

 

笑ってアムからD×Pに私を送り出してくれたよしみさんを思い出す。

私に一から仕事を叩き込むのも、大量のミスを受け止めるのも、

上下するモチベーションに気を配るのも、

そしてそれを十分にアムに還元できないまま送り出すのも、

すごく辛く葛藤したんじゃないかと思う。

今でも胸が痛む。

 

でもよしみさんから受けとったたくさんのものを、

私自身が体現したいし、他の人に還元したい。

私にはそれしかできないと思う。

 

そして、よねちゃんがインターンを離脱すると決めた

ちょうどその日に、以前広報インターンとして

働いていた子から連絡があった。

またD×Pで広報インターンをやりたいと言う。

 

インターンを辞め、そのあと他の経験を経て、

改めて私と一緒に働きたいなんて、嬉しくてちょっとだけ涙が出た。

 

4月からは2人の大学生が広報インターンとして動き出している。

マネジャーとして成長しなければならないことばかりで、

反省ひとしきりの日々だけど、

 

ひとりの人の人生を尊重して愛せるマネジャーであり続けたいです。

 

以下、よねちゃんの日本一周ブログです!

彼にご注目あれー♪

cycle-japan.com

 

「頼る」ってスキルだと思う。就活のいろいろ

エントリーシートのフィードバックをしてほしい!」

という依頼が各所からやってきました。就活の時期なんですね。

 

こうして「周囲の人を頼れる」大学生というのは力強いです。

「頼る」ってスキルだと思う。

 

そして私は、就活経験ナシ。

エントリーシートを書いたことがないです。

「ES書いたことないから就活の作法はよくわかんないけど、

意味のわかる日本語かどうかはチェックできるよ」

というなぞの返信をしていますが、

 

それでも

「ぜひ!就活の作法とか、ぶっちゃけどうでもいいです!」と即返信。

 

彼らは就活を、利用している。

こういう大学生は、力強い!って思います。

  

 

「就活」については、企業側も学生側も変化してきたと感じます。

 

大好きな会社、株式会社ビースタイルの

『今年は、面接やめちゃいました。』のサイトも最高です。

NO お祈りメール!

www.bstylegroup.co.jp

 

クリエイティブのディレクション集団株式会社ロフトワークも 、

社員の推薦採用制度「折り紙つき採用」を数年前から始めていますね。

”顔見知り”・”推薦”ってそれだけで、お互いに確度高い。

(夫の務めている会社でーす)

www.loftwork.jp

 

チームラボの卒論/卒制採用も有名。

書類選考なしで、卒業制作や卒業論文のみで選考するしくみです。

面白法人カヤックも同様の仕組みがあったと記憶しています。

いまは「エントリーシート」か「つくったもの」かどちらかを選んで

選考してもらえるみたいですね。

 

増えてくれよこういうの。

sotsusei.team-lab.com

www.kayac.com