sachi LOG

認定NPO法人D×P(ディーピー)で広報・マーケ・ファンドレイジングをやりつつ、オカン業もやっている入谷佐知の日々のログです。ブランド経営コンサルタントの師匠の元で修行したのち、現職。

置かれた状況が、あまりに違いすぎるもの。

 
先日1/5付の朝日新聞朝刊に、ほんとーにちょこっとだけ
私のコメントが掲載されました。
こちらのコメントがわたしの意図と大きく異なるので正直残念…でした^^;
 
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通信制高校に「学び直し」のために来ている生徒はごくわずかです。
 
生徒の8割は15〜18歳の「学齢期」にあたる年齢で、
19歳以上の方が「学び直し」のために来ているケースは少なくなっています。
高校編入者の7割が通信制高校を編入先に選んでおり、
新しい学校の会の調査によると、2人に1人が不登校経験者です。
 
全日制高校=フルタイム高校 にいられない生徒たちが、
定時制=パートタイム高校や、通信=遠隔高校 に集まっています。
 
そういった生徒たちは、何かしらの「しんどさ」を抱えている生徒が多いです。
 
発達障害学習障害を持っている子、
家庭が安心できる場でない子、
いじめを受けたことがある子、
先生に否定されてつらい思いをした子。
 
そういった子にとって、
全日だけでなく定時や通信という
「別の選択肢」があることは、ちょーいいことです。
 
でも、定時や通信では、そんなしんどさを抱えた
高校生へのサポートの手が足りません。
(先生たちは本当に日々頑張っておられます。
でも、一人ひとりの高校生が持つ課題が多様すぎ・多層すぎる。
D×Pでも悩んでいます。)
 
そして結局、定時制の卒業生の35%、
通信制の卒業生の41%が進学も就職もしないまま卒業しています。
 
せっかく、定時や通信というセーフティネット
ひっかかることができたのに、
そのままこぼれていってしまうなんて、おかしい。
 
高校を「最後の砦」と考えて、
高校生をターゲットに事業を展開しています。
 
…と、そんな言い訳投稿でした!\(^o^)/
 
 
この記事の最後に、70歳で定時制に入られた方のお話が掲載されています。
10代の同級生と「なぜ勉強するか」でもめて、
「私みたいにアカンくなるで!」
「社会に出ると、勉強の大切さが身にしみる。
私が言うんだから間違いないやんか」と言うと。
 
ぜったい、この言葉は高校生に響かないだろうなと思います。
私でもその10代の子と同じようにこう言うと思います。
 
「そんなん、知らんし。」
 
そんな時代、知らないもの。
置かれた状況が、あまりに違いすぎるもの。
決め付けられることほど、辛いことはないもの。

赤ちゃん縁組事業、達成しますように。

今の自分では育てきれないと考えて、

泣く泣く中絶を決意した16歳の女の子もいた。

 

性的な虐待を受けて子どもが出来て、

当然のごとく「育てられないし」と言って

中絶をさらっと選んだけど、

いざ手術の日になって青ざめて病院を飛び出して

LINEのメッセージをくれた18歳の子もいた。

 

「難しいかもしれないけど産みたい」と出産後、

一人で育てることが苦しくなって、

夜中に自分の子に手を上げてしまって泣きながら

電話してきた子もいた。

 

自分も親からネグレクトを受けていて、

親になった自分が同じことをしていることに気がついて

呆然としてリストカットを繰り返した子もいた。

 

たくさん、いろんな女の子に出会った。

 

出会うたびに、この「赤ちゃん縁組」の仕組みが

もっともっと広がったらいいのに と思った。

 

「赤ちゃん縁組」は、

妊娠中の段階から、課題を抱える妊婦の相談にのり、

子どもを育てたいカップルとの養子縁組手続きを進めて、

この世に生まれ落ちたそのときに、

産みの親の元から、養育する親の手に赤ちゃんを託す仕組みです。

 

【どうしても育てられない】妊娠は起きる。
そこから、虐待の連鎖や貧困の連鎖、
負の連鎖が生まれることもある。
その連鎖を断ち切れる取り組みの一つが
「赤ちゃん縁組」だと思っています。

 


私の学生時代のインターン先でもある

認定NPO法人フローレンスが「赤ちゃん縁組」事業の

クラウドファンディングにチャレンジしています。

 

readyfor.jp

 

少額ですが、私も応援しました。

あと少し。達成できますように。

 

2015/12/24 追記

 無事目標金額を達成したそうです!よかった\(^o^)/

 

覚悟しながら広報してる。

いつも覚悟しながら広報してる。

 

本当に社会にインパクトを起こしたいと思うと、

伝え方が矮小化し簡略化し断定化する。

それで具体的な「誰かひとり」を傷つけることもある。

でもわたしは、その罪を背負ってでも伝えたいと思ってる。

 

本当に、社会にインパクトを起こしたいから。

その成果だけをただ追いかけたいと思うから。

 

それでも、なんやかんや時折このことで悩むこともあったのだけど、

広報インターンのみちるちゃんの気づきに背中を押されました。

 

www.dreampossibility.com

 

D×P広報インターン生、地味に募集しています。

すごく地味〜に募集してるのに、なぜかたくさん問い合わせがあってありがたいです。

www.dreampossibility.com

 

D×Pの授業運営を担うインターン生も募集しています。

こっちは地味じゃなく盛大に募集中(笑)Welcome!

 

www.dreampossibility.com

4歳の娘に「おんなとおんなはケッコンできるん?」と聞かれて

【4歳の娘に「おんなとおんなはケッコンできるん?」と聞かれて】

 

私「できるよー」

娘「あー、そうなん」

 

後日

 

娘「TくんとMちゃんがおんなとおんなはケッコンできひんって言うてた!」

私「そうやね、京都だとできひんね。できるところもあるよ。」

娘「えー」

私「ケッコンはできなくても、一緒に暮らしてたり、好きあってたりする人も京都にいるよ」

 

 

後日

娘「やっぱりTくんとMちゃんとNちゃんがおんなとおんなはケッコンできひんって言うてた!」

私「そうだね、日本だとできないしなあ」

夫「渋谷区だったらできるよ」

私「そうだね、渋谷区はできるね」

娘「シブヤク?シブヤクってどこなん?!」

私「東京のなかにあるよ」

夫「さいきん渋谷区でケッコンできるようになったからな。さいきんの話だから、TくんとMちゃんはまだ知らないのかもしれない」


娘「あとTくんが、おんなとおんなだったら子どもできひんやんって言うてた!」

私「そうだね、子どもは産めないなあ」

夫「子どもをどっかからもらってきたらいいんちゃう」

私「そうだね、自分で産まなくてもいいもんねぇ」

娘「はあ〜〜??どういうことやねん(笑)わけわからんわ」

 

 

後日

娘「ケッコンはせなあかんの?」

私「しなくてもいいよ。お父さんとお母さんも、別にケッコンしてなくても一緒にいると思うし」

娘「すきやからいっしょにいるんやろ」

私「そうそう」

娘「そしたら、ケッコンせんで、すきなひとみーんなでいっしょにいられたらいいな!みーんなで!」

私「それめっちゃいいな。みーんなで一緒にいられたらいいねえ」

 

 

というやり取りを繰り広げている最近のわがやです。

https://www.instagram.com/p/33hJ9vS2FP/

野イチゴ

 

めっちゃいいね。みーんなで、一緒に。

 

LGBTなどの性的マイノリティの方をささえるいろんな団体さんが

増えてきたなと感じるので、シェアします。

 

www.nijiirodiversity.jp

rebitlgbt.org

 

goodagingyells.net

 

NPOの広報・マーケ担当として働く方におすすめした本

最近、「NPOの広報orマーケ担当として働くことになった」という方2名から、何かおすすめ本ありますかというお声がけを連続していただきました。

 

備忘録として、BLOGにもUPしてみんとす。

以下、メール文面そのまんまです。

-------

■教科書的ですが、全て揃ってる。古いからご存知かもしれない。 

ドラッカー名著集 4 非営利組織の経営

ドラッカー名著集 4 非営利組織の経営

 

 



■寄付マーケに関する基礎の書。わかりやすいです。

改訂版 ファンドレイジングが社会を変える (非営利の資金調達を成功させるための原則)

改訂版 ファンドレイジングが社会を変える (非営利の資金調達を成功させるための原則)

 

 

■寄付マーケに関する先進事例。

Global Fundraising: How the World is Changing the Rules of Philanthropy (The AFP/Wiley Fund Development Series)

Global Fundraising: How the World is Changing the Rules of Philanthropy (The AFP/Wiley Fund Development Series)

 

 

NPO版ビジョナリー・カンパニー。超良書。

世界を変える偉大なNPOの条件――圧倒的な影響力を発揮している組織が実践する6つの原則

世界を変える偉大なNPOの条件――圧倒的な影響力を発揮している組織が実践する6つの原則

 

 

■もう売ってないかな…良書ぞろいなんですけど。。古いからご存知かもしれない。
NPOマネジメント』(雑誌です)
の「NPOのマネジメントへの10の質問」「NPOの運営を支えるための、2歩先の視野、7つのチカラ」がおすすめかな。。
http://blog.canpan.info/npomanagement/


■「NPOの」というわけではないですが、マーケティングの基礎の書。
マーケティングはこれだけ読んで実践すればいいと思ってます)

ドリルを売るには穴を売れ

ドリルを売るには穴を売れ

 

 

■「NPOの」というわけではないですが、NPO的なブランド戦略の書
(ブランド戦略はこれだけ読んで実践すればいいと思ってます)

10万人に愛されるブランドを作る!

10万人に愛されるブランドを作る!

 

 

最新事例はイベントちまちま行くのがいいかもしれないです。
東京にせっかくお住まいなので、

ファンドレイジング協会さん http://jfra.jp/ が主催するイベントや
NPOセンター主催のNPOアカデミー http://www.npo-sc.org/npoacademy/ は
結構おすすめです。

また、加藤たけしさんがやってるクローズドの
NPOマーケティング勉強会がありますよー。大阪でサテライトやりたいな(^O^)

http://atcafe-media.com/2015/09/22/npo-web-marketing-community/