関わらないように、関わる(日常ログ)
娘1歳のときの私の子育てのテーマは、「疲れないこと」。
以前ブログにも(”疲れることは、大切なひとをめったうちにする可能性がある”と)書きましたがとにかく、疲れて動けなくなるということだけは絶対に避けるべき事項ととらえて、「疲れない」ということに責任を持つ、ということをたいせつにしてました。
やっと、「疲れないこと」ができるようになってきて、娘2歳のテーマが、このタイトル「関わらないように、関わる」でした。
これ、尊敬する諸先輩方から本をもらったり、勉強していくなかで、共通したメッセージがあることに気づきました。それは、「こどものやってることに、大人が手をだすな」ということ。
とりあえず、例にならってやってみることにします。私は何かをやってる娘になるべく声をかけません。娘は、集中しているとき、息が荒くなったり焦点がひとつを見つめていたりします。そのときは、もう絶対に声をかけません。
そして、集中の結果、パズルなど何かが出来上がっても、なるべく褒めないようにしています。目を見てうんうんと笑顔で頷いたり、「このへんのここを太く描いたんだね」とか事実をいうだけ。でも、私たちがきちんと見てたことがわかると、娘もニッコリ笑って、また何かをやり始めます。
そうしてると、次第に娘の集中する(息が荒くなっている)時間が長くなっていくような感じがします。不思議だなーと思います。
「すごいね!」って言うのは簡単だけど、「このへんのここが丁寧にできたね」と事実を述べるのは非常に難しいです。すぐめんどうくさくて「すごいね!」と言っちゃいます。まあ、言っちゃうもんはしょうがないし、適当にやってます。
昨日は、娘が歯を磨くのにあきて、歯ブラシで、ドアのホコリだらけのところをこすりはじめました。ええ、ホコリだらけにした私がわるいんです。娘はこするのに夢中で、息が荒くなってます。しかし歯ブラシは容赦なく汚くなります。たぶん次は使えません。
私は結局、何も言わずに娘が満足するまで見ていました。
娘はクルッとこちらを振り向いてにこーっと笑い、「できたで」と一言。
真っ黒になった歯ブラシをみて、これでよかったのかなあ、と思いながら。集中させられたのはよかったけど、歯ブラシで掃除するということを覚えさせちゃったのか?うーん、わからないな、と思いながら。
一昨日は、今までできなかった、「ジッパーの最初のところをとめる」が出来るようになりました。何度も何度も挑戦して、試行錯誤していました。諦めませんでした。そして、最後にできたとき、私は思わず「わあ、すごいね!」と言ってしまいました。だって、出来なくてもまったく諦めなかった姿勢に、本当に感心したんだもの。。
しかし、声をかけたあと、娘がジッパーに集中してトリップ状態になっていたのから目が覚める用に、はっとこちらを向いたのが気になりました。あー、彼女自身が自分から「できた」と思う時間を、外から邪魔したんだなあーと思いながら。
そう、「褒める」ってそういうこと。何かをやりたいと思う時って、誰かが褒める褒めない関係なく自分の内から沸き起こるもの。「褒める」は、時に、暴力的に、それを阻むものであったりします。
私は、ムスメになるべく関わらないように、関わりたいと思っています。
関わらないけど、常に見ているようにしたいです。
そういえば、娘は「やって!」というのは少ないけど、「みて!」ということは多いです。たぶん、彼女の望みは、「みて!」ということなのだと思います。
(ちなみに、電車に乗るときなどは公共のマナーみたいなものをきちんと伝えます。でも、「公共のマナーが必要とされる時間」は、今の彼女の時間のなかで1・2割に留めたいと思っていて、実態としては、そもそもそういうことを言わなきゃいけないところに連れて行かないことが多いです。)
毎日あれやこれやと、試行錯誤です。といいつつ、まったく神経質にならずに適当にやれてるのは、「疲れないこと」ができるようになってきたおかげです。理解ある仕事先と、家事育児をいっしょに取り組んでくれる夫と、いつも笑顔で癒してくれる娘に感謝。
最後に、色々と参考にさせていただいている書籍たち。基本的には、「本読むくらいなら、目の前の子どもを見ろ」というスタンスを大切にしていますが、とは言え大切に読ませてもらっている本たちです。
「生きる力」の強い子を育てる 人生を切り拓く「たくましさ」を伸ばすために (人間性教育学シリーズ)
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モンテッソーリの幼児教育 ママ,ひとりでするのを手伝ってね!
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