置かれた状況が、あまりに違いすぎるもの。
通信制高校に「学び直し」のために来ている生徒はごくわずかです。
生徒の8割は15〜18歳の「学齢期」にあたる年齢で、
19歳以上の方が「学び直し」のために来ているケースは少なくなっています。
高校編入者の7割が通信制高校を編入先に選んでおり、
新しい学校の会の調査によると、2人に1人が不登校経験者です。
全日制高校=フルタイム高校 にいられない生徒たちが、
定時制=パートタイム高校や、通信=遠隔高校 に集まっています。
そういった生徒たちは、何かしらの「しんどさ」を抱えている生徒が多いです。
家庭が安心できる場でない子、
いじめを受けたことがある子、
先生に否定されてつらい思いをした子。
そういった子にとって、
全日だけでなく定時や通信という
「別の選択肢」があることは、ちょーいいことです。
でも、定時や通信では、そんなしんどさを抱えた
高校生へのサポートの手が足りません。
(先生たちは本当に日々頑張っておられます。
でも、一人ひとりの高校生が持つ課題が多様すぎ・多層すぎる。
D×Pでも悩んでいます。)
そして結局、定時制の卒業生の35%、
通信制の卒業生の41%が進学も就職もしないまま卒業しています。
せっかく、定時や通信というセーフティネットに
ひっかかることができたのに、
そのままこぼれていってしまうなんて、おかしい。
だから、NPO法人D×P(ディーピー)では
高校を「最後の砦」と考えて、
高校生をターゲットに事業を展開しています。
…と、そんな言い訳投稿でした!\(^o^)/
この記事の最後に、70歳で定時制に入られた方のお話が掲載されています。
10代の同級生と「なぜ勉強するか」でもめて、
「私みたいにアカンくなるで!」
「社会に出ると、勉強の大切さが身にしみる。
私が言うんだから間違いないやんか」と言うと。
ぜったい、この言葉は高校生に響かないだろうなと思います。
私でもその10代の子と同じようにこう言うと思います。
「そんなん、知らんし。」
そんな時代、知らないもの。
置かれた状況が、あまりに違いすぎるもの。
決め付けられることほど、辛いことはないもの。