sachi LOG

認定NPO法人D×P(ディーピー)で広報・マーケ・ファンドレイジングをやりつつ、オカン業もやっている入谷佐知の日々のログです。ブランド経営コンサルタントの師匠の元で修行したのち、現職。

安心安全の場と挑戦できる場があること

「ほいくえんにいきたいけど、いきたくない。」

 

ポツリと呟いた3歳のムスメの言葉に、

あー、それ、真実だなあと納得して

「そうだね。それって、すごくいいね」と返した。

 

ムスメは

「ま、いきたくないねんけどな。
きょうのおとうばんさんだれかなあ。
さえさんかなあ、ふふっ。」と返した。

 

言ってることが変わらなくて笑った。

 

外の世界(保育園)は、楽しくて、怖くて、わくわくして、辛い。

理不尽なことが起きれば、誇らしさを感じることもある。

彼女は楽しい思いもしんどい思いも両方して、家に帰ってくる。

家では、おおよそ自分のしたいことがまかりとおるので、

ゆったりと充電しているように見える。

 

大人でも、情報を絶って

自分の世界に閉じこもっていたい時があり、

自分の世界には飽き足らず

外の世界に無性に飛び出したくなる時もある。

 

いずれにせよ、安心安全の場があること、挑戦できる場があること、

両方の場があってこそ、その両立は成り立つのであり、

どこにも安心安全の場もなく、

どこにも挑戦できる場がないなら、生きるのがつらくなる。

 

私は、”しんどさ”を抱えた高校生をサポートする

NPO法人D×P(ディーピー)というところで働いているのだけれども、

D×Pの文化に、陰と陽を感じることがある。

一人も見逃さず、誰にとっても

安心できる場をつくろうとしながらも、

苦しみ伴う外の世界の空気を吸わせ、

おりゃっと背中を押すこともある。

あたたかさと厳しさの両方を感じる。

 

 

そして、どちらにおいても共通しているのは、

「否定しない (人を、人として尊重する) 」という価値観で、

それがすべてのプログラムやスタッフの言動に現れている。

閉じこもっていたいときも、外に向かいたいときも、

高校生のそばにいられる団体であるといいのかなと思う。

 

それには、もっと組織として、

成長していかなければならないけれど。