sachi LOG

認定NPO法人D×P(ディーピー)で広報・マーケ・ファンドレイジングをやりつつ、オカン業もやっている入谷佐知の日々のログです。ブランド経営コンサルタントの師匠の元で修行したのち、現職。

2014 March

ほんの少しだけあたたかくなった3月。

朝、うしろに娘を乗せて必死で自転車をこいで保育園に向かいながら、

3年前のいまごろは陣痛中だったなと思い返した。

 

その年の3月はまだ寒かった。寒いけど、空は晴れ渡っていて、

そして、形容しがたい痛みと、圧倒的な眠気の二つを

繰り返しながら、陣痛は進んでいた。

 

助産師さんから、お母さんが痛いんだから、

赤ちゃんも同じくらい痛いんだよ、と聞かされた。

 

お腹の中で、あなたは、必死でがんばっていたんだと思う。

 

保育園に娘を送って大急ぎで京阪電車に乗り込みながら、

3年前のこの時間は、陣痛で苦しむ私を見兼ねて

必死に腰をマッサージしてくれる夫の手を、

あろうことか振り払って「もう、やめてえ!」って言ったあたりの時間帯だな、

と思い返していた。(あとで、夫にあやまりました。笑)

 

夫、乙。

そして3年間の怒涛の日々、一緒に越えてくれてありがとう。

あの日、産む時から、一緒にいられてほんとによかったと今でも思ってます。

 

 

むすめさま。誕生日おめでとう。

産む前は、惜しみない愛情みたいなもんを贈るのは

父母のほうなんだろうなあと思ってたけど。

愛情という言葉も苦手だしあんまり信じていないんですが、

もし愛情というもんが存在するんだとしたら、

惜しみない愛をくれたのは、どっちかというと、

あなたのほうからだったと思ってます。

 

先に寝落ちしても、夜ご飯が適当でも、

疲労しすぎて遊んでる途中で爆睡しても、保育園の荷物忘れても、

変わらず「おかあさん、だいすき!」「おかあさん、めーっちゃ、すき!!」

母の悪行を許してくれる。

 

許す、ということを私はあなたから学びました。

 

きっとこれからあなたが成長して、

社会のなかの様々な価値観に触れ、父母を「一人の人間」だと知り、

「一人の人間」として許せなくなる時が来ると思います。

嫌になる時もあると思います。

そして、あなたが大人になって、

また、「一人の人間」として、私を許してくれるのかな。

許されなくても、いいと思うけどね。

 

 

子育ては綺麗事じゃない。(むしろ相当汚い。笑。) 

あなたの誕生日だからって容易に美化できるものじゃない。

壮絶たる日々を私は無視しない。

 

でも、それらを無視しなくても、私はあなたに会えてよかった。

あなたがいてくれてよかった。そのまんまのあなたが、私は大好きだ。

 

誕生日、おめでとう。

f:id:sachiiritani:20140126133556j:plain